2020年7月29日のInfra Study Meetup #4「インフラの面白い技術とこれから」にオンライン参加しました。今回の参加者数は約1700人と、前回よりも約200人ほど増えてますね。
ちなみにまつもとりーさんは今回から総合司会となったそうです。
昇進おめでとうございます!!
#InfraStudy 総合司会のまつもとりーです!!!!!
— Ryosuke Matsumoto / まつもとりー (@matsumotory) July 29, 2020
テーマ
第4回「インフラの面白い技術とこれから」 うづら氏(@udzura)
動画
Slido
基調講演
うづら氏による基調講演です。
資料による発表は冒頭のみで、メインはライブコーディングによるコンテナ自作でした。
mrubyのコードからNamespaceやcgroupを組み合わせて、コンテナがコーディングされていくは圧巻でしたね。
ターミナルでゴリゴリコーディングする様子は、学生時代に夢見たエンジニア像そのものだったのではないでしょうか。
最後にプログラミングは楽しいねという発表のまとめが良く伝わる内容でした。
ソース等はGithubにあるので、興味のある方は是非参照してみてください。
多分こっちのが重要なのですが、今日使ったVagrant環境やソースコード等はこちらです。使っていない下書きも含んでいます。
— Uchio Kondo (@udzura) July 29, 2020
お蔵入りしたcgroupやtime namespaceの実験コードもあるのでした... #InfraStudyhttps://t.co/YDyi21aPho
また、後日談のブログ記事がアップされていたので、こちらにも掲載しておきます。
Infra Study Meetup #4 で登壇した後日談 #InfraStudy
質疑応答
基調講演終了後の気になった質疑応答をまとめました。
サーバーレス開発のようなインフラの重みが薄い領域においてインフラエンジニアはどのような役割と関わりを持っていくとよいのでしょうか??
システムの組み方や設計が重要
赤髑髏氏のTweet内容もわかりみです。
『サーバーレスにおいてインフラエンジニアとは完全にプログラマなのでは』
— Keisuke Nishitani (@Keisuke69) July 29, 2020
この回答いいな。インフラエンジニア = OpsとかOSやミドルの設定をするだけの人ってわけではないし。#Infrastudy
今後「基盤好き」な人を醸成していくにはどうすれば良いでしょうか。
減ったとしても強い若手も出ている。興味がある若手に対しては適切な方向に導くものが必要
これからますますクラウドが拡がっていく時代に、つよつよでないインフラエンジニアがどんな貢献ができると思いますでしょうか?
つよつよな人とそうでない人の壁を作らない方がいい。1つでいいので強みを身につければ壁がなくなるのでチャレンジするのが良い
またinductor氏のTweetが、かなり本質をついていると思います。
「つよつよとそうじゃない人の壁を作っちゃダメ」これ10000000回くらいいいねしたい。
— inductor (@_inductor_) July 29, 2020
つよつよじゃないからといって、学ばない理由にはならないと思うし、皆自分のできることを日々頑張っていく以上のことがないと思う #InfraStudy
いま一番使える!と思っている技術は?BPF Tracing Toolを使ってますか? どんな風に使っているか聞きたいです!
ソフトウェアは動き出すと中身が見えないので、外側から見えるツールを使ってApache等をTracingすると面白い
LT1「パブリッククラウドの裏側で動く楽しい基盤技術の話」
inductor氏(@inductor)によるLTです。
AWSとGCPのネットワークサービスにおける意味の違いや、コンテナランタイムの比較が簡潔に紹介されていました。
コンテナランタイムのOSSや思想を初めて知って、下記画像のような方は是非Container Runtime Meetup #2に参加しましょう。
LT2「MACアドレスを取得する方法」
鷲北 賢氏(@ken_washikita)によるLTです。
2011年にさくらクラウドというIaaSを開発中に、MACアドレスを取得したお話です。
IEEEに申請すれば、2020年現在でも約2,000$で取得できることをはじめて知りました。
LT3「AI SaaSの機械学習インフラ基盤とMLOpsの取り組み」
Kenta Sato氏(@kenta_sato3)によるLTです。
元野球選手でSREって経歴のインパクトがすごいですよね。
MLエンジニアが構築〜運用まで一人でやっていたそうですが、手動デプロイ運用だったのでCI/CD等の仕組みを導入したお話でした。
会社でテックブログもはじめられたそうなので、MLOpsご興味ある方は見に行かれてはいかがでしょうか。
弊社でテックブログをはじめることになり、
— Kenta Sato (@kenta_sato3) June 2, 2020
MLOpsの取り組みについて書かせていただきました!https://t.co/CYXsd6o0j6
LT4「昨今のデータデバイスについて」
こば氏(@tzkb)によるLTです。
Github Arctic Projectで北極圏にソースコードを保管するプロジェクトは話題になりましたね。
Project Silicaと呼ばれる、石英ガラスによるガラスストレージなんて出てきたんですね。
LT5「Docker Desktop WSL 2 Backendで捗るWindows PCのコンテナ開発環境」
あんどぅ氏(@integrated1453)によるLTです。
WindowsでDocker Desktopのメリットを残したままLinuxのCUIでDockerを操作したいお話です。
Sierだと標準PCがWindowsで、Macを選択することのできる会社は少ないかと思うので苦労しますよね。
ゆるく振り返り会
今回は全体的に時間が押していたため、短時間の振り返りとなりました。
今後インフラ世界で「くる」であろう、「まだきていない」技術があれば教えて頂きたいです。
似た技術は10年前にあったが、エコシステムが発達しマルチテナンシーが誰でも使えるようになった
みなさんがインフラでのキャリアを歩まれたキッカケを教えて下さい。
やりたいことをするためにはインフラを整備する必要があった
まとめ
つよつよエンジニアという表現は、かなり反響があったように感じてます。
まつもとりーさんもこの件についてTweetで触れてました。
つよつよエンジニアという言葉だけど、学習過程にある人がそう表現して恐縮してしまう気持ちはよく分かる。そう思いながらでもいいから1日1分でも自分が面白いと思うことを学んで、それを継続していくことかなと思う。やる気が出ない時は無理せず最低1分でもやれば次の日また継続できる。 #InfraStudy
— Ryosuke Matsumoto / まつもとりー (@matsumotory) July 29, 2020
私も勉強会やイベントに出るたびに、エンジニアとしての技量の差を痛感するばかりです。
悔しいですが、一足飛びに同じ土俵まで上がることが困難であると理解しています。
時間はかかりますが、一歩ずつ努力を積み重ねて向かう先を模索する毎日です。
次回の勉強会は8月31日となります。
Infra Study Meetup #5「企業に必要とされているインフラ技術とこれから」