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[レポート]Infra Study Meetup #7「エッジ・フォグコンピューティングとこれから」

 ·   ·  ☕ 5 min read  ·  ✍️ Inomaso

2020年10月23日のInfra Study Meetup #7「エッジ・フォグコンピューティングとこれから」にオンライン参加しました。今回のテーマはあまり馴染みがなかったので、ついていくのが中々大変でした。

テーマ


第7回「エッジ・フォグコンピューティングとこれから」

動画


https://youtu.be/iw_bSiv2Vl0

Slido


https://sli.do/InfraStudy_07

基調講演


菊地 俊介氏(@kikuzokikuzo)による基調講演です。

テーマへの基礎知識がなく中々頭に入って来なかったので、自分用に要点をまとめました。

エッジコンピューティングとは


エッジコンピューティングとは、クラウドを現場(=エッジ)側に延伸していくことです。

エッジコンピュータのアクセスネットワークと分類


利用するためのアクセスネットワークは以下の3種類となります。

  • モバイル(キャリア)ネットワーク
  • 有線(キャリア)ネットワーク
  • 自営(有線)ネットワーク

また、エッジコンピューティングは、以下3種類に分類できます。

  • MEC(Multi-Access Edge Computing):携帯キャリアがすすめるエッジコンピューティング
  • IIC(Industrial Internet Consortium):産業機器業界が進めるエッジコンピューティング
  • クラウド延伸:クラウド事業者がすすめるエッジコンピューティング

accessnetwork

エッジコンピューティングのタイプ


代表的なタイプは以下の通り。

  • Micro-DataCentersタイプ
  • 自動車(V2X)タイプ
  • エッジAIタイプ
  • センサー収容、スモールエッジタイプ

accessnetwork

ユースケース


エッジコンピューティングの特徴である、
低遅延現場内での情報共有クラウドとの通信量の削減
を活かせるアプリケーション

  • CDN
  • DR
  • eスポーツ
  • AR/VR、画像認識
  • コネクティッドカー
  • 金融取引
  • イベント等での多視点共有システム

「移動」への対応


  • サーバの移動
  • エンドデバイスの移動
  • 移動サポートの難しさ

accessnetwork

感想


印象に残ったのは移動というキーワードです。
素人目線で5Gを導入すれば簡単に解決するのかなと思いきや、業界を巻き込んだネットワーク構成や監視を含めた検討が必要になるとのことで、まだまだ大きな課題が残っていると感じました。

質疑応答


基調講演終了後の気になった質疑応答をまとめました。

  • 5Gはエッジコンピューティングとクラウド含めたインフラアーキテクチャにどういう変革を起こしそうですか?
大きく変わって欲しい。アクセス網にエッジコンピューティングを置くだけでは、そのネットワークのユーザしか利用できないのでダメ。
  • 通信時間や距離に応じて処理をどこにオフロードするか?マイグレーションするか?
これといった既存ソリューションがない。理想は遅延時間が少ないところを選ぶことだけど、最初はエリア毎にサーバ指定して、コンフィグの切り替えになると思う。
  • エッジコンピューティングに求められるスペック
インフラ敷設の面から、ある程度高スペックのものを置く。安価なものを大量に置きたいが現実的には難しい。
  • 地域IP網と携帯電話網の接続はIPv6の利用がさらに拡大することに寄与するか
IPv6が前提になると思う。

LT1「IoT制御システムのエッジコンピューティング一歩手前の現状」


dairappa氏(@dairappa)によるLTです。

全てのIoTが5Gエッジを求められるわけではないというのは、その通りだなーと感じました、
例えばテレビのリモコンで電源切るのが遅れたところで特段問題がないので。

クラウドIoTにはまだまだ多くの課題があるとのことなので、今後のエッジ拡張に期待ですね。

LT2「猫でもわかる KubeEdg」


チェシャ猫氏(@y_taka_23)によるLTです。

KubeEdgeという、Kubernetesをエッジに拡張した回線断に強いツールのお話でした。
車にKubernetesを載せる話とかも聞くので、今後はよく登場してくるのかなと思いました。

LT3「コネクティッドカーを支えるエッジコンピューティングへの期待と動向」


Toru Furusawa氏(@torufuru)によるLTです

車向けエッジコンピューティングのお話でした。
k8sエッジクラウドの取り組みが聞けて面白かったです。

LT4「データ中心開発パラダイムを実現する包括的なIoTシステム開発環境」


@takasehideki氏(@takasehideki)によるLTです。

移動を含めたIoTの最適化で、ElixirやNervesが簡単に紹介されていました。
飛び込みでLTに参加するのって中々勇気が必要ですよね。

まとめ


エッジコンピューティングについて初めて勉強したので大変ためになりました。
移動という課題に対して、どのような検討がされているのか注目したく思います。

次回の勉強会は11月25日となります。

まつもとりーさんが基調講演されるので、総合司会はお休みだそうです。

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